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どうにも「胡散臭い」・・・?

・「地震雷火事おやじ」、本当は「地震雷火事台風」
昔から、怖いものはと言えばすぐに思い浮かんでくるのが「地震雷火事おやじ」
怖いと思うものの名前を七五調に並べ、リズムの良い文章にまとめたもの

親父は怖い、すぐ怒る・・・なんて納得? 実はこの「おやじ」が本当は「親父」じゃない
この「おやじ」、漢字を当てると「大山風」(おおやまじ)
                       もしくは「大風」(おおやじ)だ、という説がある

「大山風、大風」とは現代で言うところの台風を示す言葉
本来は「じしんかみなりかじおおやまじ(おおやじ)」であったものを
               語調をよくするために「じしんかみなりかじおやじ」と言い換え
やがてそれが「地震雷火事親父」の意味だと、取り違えられたと言うことこと
この説にも異論はあります
「地震雷火事台風」では単に災害を並べただけで面白みがない
                最後に「おやじ(親父)」が来るからこそ、面白いという主張

・「ひょんなこと」の「ひょん」って?
「思いがけないこと」「意外なこと」と言った意味で使われる
                                「ひょんなこと」という言葉がある
「ひょんな事から知り合った」と言ったような使い方をします
                「ひょんなこと」の「ひょん」とは、一体どういう意味なのか?
室町時代に既に「ひょんなこと」という言い回しが使われていたことが分かっています
                        その時代は今とは違う意味で使用されていた
江戸時代の儒学者、新井白石はこの「ひょん」は
             「凶」という字の中国よみから来ていると説を著作に残しています
他にもイスノキという木に虫が寄生してできる
        虫こぶの穴に息を吹き付けると「ひょーひょー」と鳴ることから来たという説
他の木に寄生して成長する宿り木の事を東北地方で「ひょー」と呼ぶ地域があって
                               その名前が語源という説もあります

・「埒があかない」「うだつがあがらない」は建築用語
物事の決着がつく、つかないを「埒があく」「埒があかない」といいます
                        この「埒」というのは元々低い垣根や柵の意味
「埒があく」とは、この柵を設けて
                 土地の境界線を明らかにすることから来た言葉と考えられ
歳を取っても頭角を現せない
          低い地位に甘んじることを「うだつがあがらない」という言い方をします

屋根を支える横木と棟木の間に立てる柱を「うだつ」と呼び
       この柱が上から押さえつけられているように見えることから
                         「うだつが上がらない」という言葉が生まれた
簡素な家にはこの「うだつ」が使われないことがあり
          この事から、棟上げもできない境遇にあることを
                         「うだつが上がらない」と呼ぶ、という説もある

・「ピンからキリまで」はカルタから
価値の最も高いものから、最も低いものまで色々なものがある
                    という意味で使われる「ピンからキリまで」という言葉
南蛮貿易が盛んな時代、ポルトガルから持ち込まれたカードゲーム
                            このカードゲームは「カルタ」と呼ばれた
南蛮カルタと呼ばれたこのカードゲームはやがて日本風にアレンジされ
               1から12の札の組み合わせで遊ぶ「天正カルタ」となりました
この「天正カルタ」の一の札を「ピン」と呼び、十二の札を「キリ」と呼ぶ
「ピン」とはポルトガル語で「点」を意味する「ピンタ(pinta)」から来ているとされている
「キリ」の語源は十字架を意味する「クルス」がなまったという説もあるが
              日本語の「きりがない」の「きり」からきた、という説の方が有力

・きな臭い
紙や布などのこげたにおいがする際に用いられた語で、類語に「胡散臭い」がある
きな臭いの「臭い」は「らしい」といった意味の「臭い」でははなく
                            「におう」という意味そのままの「臭い」
本来の意味では
こげることが想定されていない紙や布などがこげた際には「きな臭い」を用い
      料理時の魚や肉など、こげることが想定されている物には「こげる」を用いる
きな臭いの語源は、「きぬくさい(衣臭い・布臭い)」の転
           「きのくさい(木の臭い)」の意味、「き」が「香」の意味など諸説ある
きな臭いは、火薬の臭いがするという意味から
        戦争や事件などが起こりそうな気配がする際にも用いられるようになった
想定外の物がこげた時に用いられる言葉であることや
   戦争や事件が起こりそうな気配を言ったことから
                   なんとなく怪しいことにも「きな臭い」と言うようになった

「胡散臭い」の「胡散」は中国語でも同じ「怪しい、疑わしい」という意味
この胡散という言葉の由来となっているのが
             ポルトガル語のVsanna(ウサンナ)だと言われており意味も同じ
しかしこれだけでは終わらないのがこの言葉、文字通り「うさんくさい」説は他にもある
江戸時代に高級品として知られていた焼き物で胡盞(うさん)という茶碗があった
高麗の焼き物と言われていたのだが
           実際のところ中国からのものが多く、本物かどうかわからなかった
また、同じく江戸時代、烏散(うさん)という薬があったが
苦いわりに効き目がないと言われていたため、疑わしい意味で使われるようになった
 
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adgger
もう何ヶ月「なし状態」?潰れたか・・・(-"-;)

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